子どもに手がかからなくなったら、
子どもが巣立ったら、
仕事を辞めたら、
いつか来る「いとま」を夢見て
バカみたいに前向きな想像を、妄想を、したりするけれど、
その、いつか、なんて、
本当に来るかどうかは、分からないもの。
いつか、私も、オバさんに、オバアさんに。
元気なオバさん、オバアさんになれたら、とんでもない儲けもの。
病気だって、怪我だって、いろんなことだって、
嫌だけど、
絶対、絶対、嫌だけど、
でも、あり得ることなんだ。
健康で穏やかな日々が続くなんて、奇跡みたいなもんなんだ。
今の、私が、燃やしていることが、
いつまでも、いつまでも、続いていくかは分からない。
どんなに燃やしていたくたって、
どうしても、
ふっと、風に煽られてあっけなく炎が消えるみたいに、
そんな風に何かが消えてしまうことも、あるんだ、きっと。
生きてれば、きっと。
それでも、健やかに、命を、心を燃やしていきたい。
小さくても、消えそうでも、大事に、大事に、護って、生きていたい。
ちゃんと、前を向いて、生きていたい。
悔いなんて、何をしたって残る。
それでも、いつか振り返って、良かった、と思える人生を。
自分で、選ぶ、人生を。