席に座るのだ。
ともに時を過ごした先輩に会い、
手を握り合うこと。
かつて登ったステージを見つめて
誰も覚えてはいないだろうと、
照れくさいような、遠い昔の幻のような、
なんとも言えない気持ちを味わうこと。
わかりきったプログラム。
居眠りの寝息。
知った顔。
知った名前。
なんだ。
わたしは、そこにいて良かったんだ。
そして、それが間違いだったとしても、紛れもなく、わたしはそこにいたのだ。
終わりだ、なんて、思うのは、
まだまだ早い。
明日には、また、違う気持ちになるのだろうけど、
今は、こんな気持ち。
自分の席がある嬉しさ。
感謝、感謝。
胸張って、
大きな顔して、
自分の席に
座っていこー。