綴る

日々のこと、生きること、表現すること。嬉しいこと、悲しいこと、幸せなこと。子育て、家事、とかもね。ジャンルはいろいろ。共通項は、わたし。

ミサイルが落ちたら、

目覚ましはJアラートとかいうやつで

 

まずは跳び起きて気休めに窓を閉めて

 

夫と子どもとテレビを点けに行って

 

前に報道されていた3県の被害を案じ

 

心のどこかで「こちらには被害の及ばないもの」と思っていた

 

でも画面の文字は、予想外のもので

 

我が家も危険にさらされていることを知る

 

どこかに逃げようかと思ったけれど

 

近くにはそれらしき場所も無いし

 

3人で固まってテレビにかじりついた

 

夫はどう思っていたか知らないけど

 

私はこのまま死ぬのかなぁともちらりと思ったし

 

トイレに行きたいけど、どうせ死ぬならいいか、

 

とか

 

どうせ死ぬならこの子に牛乳でも飲ませようか

 

とか

 

こんないい子に育ってくれたのにな

 

とか

 

空襲警報って、怖かっただろうな

 

とか

 

直撃は免れたとして、大きな被害が出たらまた避難生活するのかな

 

とか

 

考えていた。

 

少しでも情報が欲しいから各局チャンネルを変えてみたけど

 

きっとみんな報道しているのは、危険な地域に含まれていない、東京。

 

アナウンサーの声はどこか他人行儀で、興奮しているような、好奇心が隠せないような、

 

そんな声に聞こえた

 

聞こえただけかもしれないし、そうじゃないかもしれない

 

でも、人間なんてそんなもんかって、

 

そういう面では、NHKの話し方はやっぱり良いなとか、

 

そういうことを考えた

 

そうしているうちに画面に北海道と秋田の様子が映って、

 

 

私は ほっとしてしまった

 

それは別に北海道に落ちるとか秋田に落ちるとかそういうことではなく映したのだろうけれども

 

自分はきっと大丈夫なんじゃないかって、安心してしまった

 

どこかで被害が出るかもしれないのに、それよりも自分が守られることを喜んでしまった。

 

なんだ、わたしだって東京のアナウンサーと同じじゃないか。

 

 

 

結局大きな被害はなく、普通に1日は始まって、

 

戸棚にポテトチップス隠してたこと思い出して、

 

死んでたら食べられなかったんだなって思うけど

 

 

 

 

 

世界はどうなってしまうんだろう。

 

未来は、どうなってしまうんだろう。